2009年6月12日金曜日

AUVERLAND A3の維持(前編)

 流用だの加工のネタばかりを書き連ねていると、いかにも「維持に苦労が絶えないクルマ」という印象を与えてしまうかも知れません。確かに、部品商に電話1本入れれば、翌日には部品が揃う国産車のような感覚で、お付き合いするのは無理というものです。
 では、実際に部品の入手に苦労しているかといえば、さほどではありません。むしろ、国産旧車より遙かにマシだと思います。

 補修部品については、原則としてすべて、フランスのメーカー(パナール)から直接取り寄せることが可能です。支払が銀行送金なのは不便ですが、入金確認後1週間から10日程度で届きます。以前、先方の手違いで発送漏れがあった際には、クレームのメールを入れてから、わずか3日で部品が送られてきたこともあります。A3は基本的に軍用車ですし、エンジン等に違いこそあれ現行モデルなのですから、考えてみれば当然のことですね。
 エンジンやトランスミッションといった、メインコンポーネントの多くは、量産車(プジョーもしくはルノー製)から転用しているものなので、あえてメーカーから買う必要はありません。またボディパネルについては、仮に在庫がなくてもCAD-CAMデータをもとに、オンデマンドで製作してくれるので、欠品とは無縁です。もっとも金型で押しているボディパネルは皆無ですから、シャーリングとベンダーを持っている鉄工所であれば、ほとんどのものが製作できるはずです。送料を考えると、むしろその方が割安かも知れません。(以下続く)

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