2010年3月23日火曜日

車高調付

 このクルマ、トーションバーなので車高調整は自在です。

 サーキットレーサー同様、コーナーウェイトを揃えてやると走行安定性は向上しますかね?

2010年3月17日水曜日

67倍減速

 ここしばらく走りに行っていなかった山の廃道へ、SJ40で出掛けてきました。

 JB23メンテナンスブックの打ち合わせを兼ねて…という訳で、今回は(株)カマドの店長さんがJB33にて同行されました。
 JB23に比べ、何かと影の薄いJB33/43系ですが、ワイドトレッド&コイルサスの安定性とトラクションは、なかなか侮れません。SJ40はというと、とりあえずソツなく走ってくれたものの、床下から僅かながらもクラッチの焼けるニオイが…。

 というわけで、材料を確保しておきながら放置状態だった「純正流用ローギアード化」を、実行することにしました。用意していたのは、SJ30のトランスファーと、JA71の前後アクスル。既に換装されているJA71用の5速トランスミッションと組み合わせることで、Lo-1速の減速比は純正流用で最も低い67倍になる算段です。

 作業後に平坦路を試走した限りでは、Lo-1速アイドリング状態からブレーキで絞め殺しても、最後の最後までエンストせずに持ち堪えるようになりました。欲を言えばキリがありませんが、必要にして充分な減速比が得られたようです。
 アフターマーケット製のローギアキットが一般化するまでは、通好みとされた純正流用ローギアード化。ハイレンジまでローギアード化されるという弊害もありますが、局地戦闘機としてしか使っていない私にとって、このコストパフォーマンスは最大の魅力です。

2010年3月8日月曜日

機械式燃料噴射ディーゼル

 発電系統が機能停止しても走り続けられるのは、旧式ディーゼルエンジンならではのメリットでしょうか、ね?


(注)同乗者が撮影したものです。

2010年3月7日日曜日

アッパーアームのピボット位置の検証

 リアアクスルを組み上げるのにあたり、アッパーアームのピボット位置をどこに設けるべきか、検証を重ねています。基本的なサスペンションレイアウトを変更するつもりはないのですが、車高変化に対する適切な補正を行うため、アクスルチューブからの立ち上げ位置を変更しようと考えています。

 リアサスペンションのアームレイアウトは、トラクションやアンチスクオットといった車両特性を大きく左右しますが、サスペンションストローク量の大きい四輪駆動車では、ピニオンアングルの変化やスプリングマウントの位相変化といった要素についても、考慮しなくてはなりません。

 そこで、またしてもCADを使って、A3のリアサスペンションのジオメトリー変化をシミュレーションしてみました。
 もちろん、図面上だけで結果をすべて把握できる訳ではありませんが、「勘」や「なりゆき」に頼ることなく、ストローク時の各部クリアランスやアーム作動角が把握できるというのは、とにかく便利です。

2010年3月6日土曜日

重心高の実測

 車両の重心高は、車両傾斜時と平坦時のコーナーウェイトを測定し、その数値差をもとに算出します。これは「傾斜測定法」と呼ばれるものですが、現在販売されているインターコンプ社のコーナーウェイトゲージには、この重心高の自動算出モードが備えられており、三角関数を用いた複雑な計算を別途行わずとも、一瞬にして重心高(および重心位置)が表示されます。

 この算出機能を活用し、車高変化に伴う重心高の変化量を実測してみることにしました。そもそもコーナーウェイトの測定は、スケールパッドの水準を揃えることが精度を保つ上で不可欠となりますが、車両傾斜状態でこれを行うには、4柱リフトといった設備が必要となります。
 そこで、毎週取材でお世話になっている、静岡県は御殿場(株)カマドさんに伺い、10機! あるリフトの中から最も測定に適したマルチユースリフトをお借りし、ジムニーJB23を計測してみました。

 今回の測定の主目的は、車高変化に対する重心高の変化量を確認すること。ノーマル状態のJB23と、3インチアップのサスペンションを組み込んだJB23を交互に測定し、重心高を実測して比較しようというものです。両車ともにATの後期型で燃料は満タン、同一のタイヤ・ホイールを使用し、測定条件を可能な限り揃えてみましたが、努力の甲斐あってか比較的精度の高いデータが得られました。

 具体的な数値は…、4月末発売予定の「ジムニーレポート誌(4×4マガジン社刊)」をご覧頂くとして、ざっくりといえば、「サスペンションでのリフト量>重心の変化量」という、当然の結果でした。ちなみに3インチアップのJB23の重心高は、ノーマル状態での三菱ジープに近似しており、トレッドが車の挙動(安定感)に与える影響の大きさが、数値上でも裏付けられた形です。

 それにしても、各種ガードやトラクションタイヤ(といっても195R16のMT2)を装着したJB23の車重は、1.1トンの大台を超えていました。これは、ガソリンエンジンの三菱ジープ50系にも相当する数字。過去のジムニーから駆動系を使い回すのというのも、もはや限界でしょう。