2009年9月30日水曜日

続・フレアリングツール

 以前取り上げたマスタークール社製の手動油圧式フレアリングツールに関して、従来のフレアリングツールの加工精度の低さに悩まされている方が、思いの外いらっしゃるようで、当Weblogのアクセス履歴を見ても、「フレア加工 失敗」といった検索キーが並んでいたりします。

 先日も知人から相談を受けたのですが、何でも航空機のレストアにも使いたいとのことでしたので、改めて調べてみることにしました。というのも、航空機に用いられているパイプのフレアはAN規格で、テーパー角が37°というもの。自動車のブレーキ等に用いられている45°のフレアとは、テーパー角が異なります。
 もっともAN規格のフレアは、アールズ等のパイピングにも用いられていますので、そこまで特殊ではないのですが、さすがのマスタークール社製のフレアリングツールセット(#71475)にも、AN規格用のダイスまでは入っていません。

 そこでオプションのダイスを調べてみると、以前は設定がなかったと記憶しているAN規格用のダイスが、きちんとラインナップに追加されていました。基本セットに追加して、AN規格用のダイスとコーンを買うと、合計$400近くについてしまいますが、加工精度は折り紙付き。むしろ、45°のフレア加工しかできない国産のハスコー製に比べると、マスタークール社製のフレアリングツールは機能が豊富で、コストパフォーマンスは高いと思います。

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