A3のトランスファ(AUVERLAND A80型)のHi/Lo比は約2倍。Lo-1速の総減速比は40倍ですので、排気量を考えるとローレンジの減速比を大きくしたいというのが本音です。
しかしながら、A3の「ローギアードキット」なるものは、残念ながら本国にも存在しません。よってローギアード化するには、トランスファのギアを製作するか、あるいはトランスファを換装するしかないのです。もっともトランスファを換装するといっても、ミッションと一体結合構造ですから一筋縄でいくはずもなく、「ギアを製作する方が“現実的”」というのが、自らの中で下した結論です。
クルマがクルマですから量産効果も期待できず、果たしてどれほどのコストで製作できるのか未知数な現状では「絵に描いた餅」に過ぎませんが、ギアトレーンの構造を把握しないことには「絵」すら描けません。そこで今回、トランスファを分解してみたという訳です。
過去オーバーホールした際に、教科書通りの3軸式構造であることは把握していたので、今回の目的は歯数のカウントと、ケース内のクリアランスの測定でした。結論からいえば、現状のギアモジュールを維持し、カウンターギアとアウトプットギアだけ製作するに留めた場合、クリアランスの制約から、3倍減速が限界だと分かりました。そして、3倍以上の大減速を求めるのであれば、3軸すべてのギアを製作する必要がある、ということも。このあたり、ジムニーのローギアードキットの「違い」と同じで、当然コストは跳ね上がってしまいます。
排気量を考えると総減速比で80倍程度、つまりトランスファレシオで4倍程度の減速を期待したいので、目指すところはトランスファ内の「ギア総入替」ということになります。果たしていつ実行に移せるのかは分かりませんが、まずは「500円玉貯金」でも始めようかと、思い巡らす今日この頃です。
2009年9月4日金曜日
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4倍ですかぁぁぁ。ハードル高いですねえ。
返信削除無理矢理アトラス積むとかの方が多少なりとも安そうな、壊れたときのことも考えるとな・・・と言っても内蔵だと無謀か。その内蔵を別体式にしてしまうとか・・やっぱり中身作り替えの方がマシか。
どうせコストを掛けるのなら、中途半端は勿体ないような気がして…。志は高く、とりあえず目標は「4倍」に。
返信削除別体化やT/F換装は、クロスメンバーを移動しない限り、スペース的に到底無理なんですよねえ。加えてフレーム幅も狭いので、アトラス級のトランスファは、幅的にも収まらない=地面側に大きく飛び出す可能性「大」 なんです。
まあ、この手の駆動系部品を一度作ってみたい(自分で加工するのではないにせよ)というのも本音だったりするのですが、妄想するのは「無料」なので、精々楽しんでみます。