2009年9月19日土曜日

達筆

 海外の方の書く文字は総じて「達筆」で、FAXでメッセージのやりとりをしていた時代には、幾度となく苦労させられました。そして連絡手段がe-mailになった時には、本当に便利な時代になったものだと、感じたものです。

 これまでで、最も彼らの「達筆」ぶりに困ったのが、以前アメリカから取り寄せたデフのピニオンギアに刻まれた、文字(らしきもの)です。本来であれば、ピニオンハイトを示す数字が電気ペンで記されているはずなのですが、いったいこれが数字であるのかさえ分からない始末。文章と違って、前後の文脈から推測することもできないので、弱りました。

 やむを得ず、ピニオンギアに刻まれた数字(らしきもの)を写真に撮り、アメリカ在住の方にe-mailで「解読」を依頼したところ、「恐らく5ではないか」とのこと。そう言われてみれば、「5」のようにも見えますが、他に「0」と思しき文字も記されていて、どうも確証が持てません。もちろん、ピニオンハイトが分からなくても、シムを幾度か入れ直せば組めますが、手間を考えると規定値が分かるに越したことはありません。

 そこで確認のため、手持ちのデフに組み込まれていたピニオンギアと、ピニオンハイトを測り比べてみることにしました。測定用定盤の上にピニオンギアを立て、ダイヤルゲージでギアのハイトを測定したところ、ピニオンハイトは+0.13mm。つまり、5/1000インチということで、先の数字(らしきもの)は「5」で正解だったという訳です。

 一部社外品のリング&ピニオンギアには、ピニオンハイトが記されていないものもあるようですが、そうした場合でも定盤上で測定し、ピニオンハイトを事前に調べておけば、スムーズに組み込むことができるでしょう。

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