2009年9月10日木曜日

切断砥石とケガキ

 モノ作り系クルマ趣味人にとって、ディスクグラインダー(サンダー)は切った貼ったの作業に欠かせないツールのひとつです。ディスクグラインダーと溶接機があれば、ブラケットのような細かい作り物だけでなく、例えばアクスルのビルドアップといった大作業もこなせますので、費用対効果を考えると、究極の“SST”といえるかも知れません。

 日立製のディスクグラインダーとともに、当方が愛用しているのは、レジボン製の切断砥石・スーパーカットRSC。それも、最も薄い1mmタイプを指名買いしています。このスーパーカットRSC、砥石の材質と薄さの相乗効果により、切断速度が極めて速いのが特徴で、若干高価ではあるものの、業界定番の「金の卵」を上回っているように感じます。もちろん1mm厚の砥石ですので、無理な力を加えたりワークに食い込ませてしまうと、割れてしまうこともありますが、正しく構えて作業すれば、破損をかなり防ぐことができるはずです。
 
 1mm厚の砥石を愛用しているもうひとつの理由は、正確に切断できることにあります。切り始めで手元が狂わなければ、0.5mm単位の切断精度を保つことも、決して不可能ではありません。ただしそのためには、ちょっとしたケガキの工夫が必要です。
 ワークのケガキというと、マジックで描いたり、あるいはケガキ針やハイトゲージを使って行うのが一般的だと思います。しかし、いずれもディスクグラインダーで切断する際の視認性は今ひとつで、ともすると手元が狂う原因にもなります。
 そこで私は、ケガキ線に沿って色付のマスキングテープを貼り、それを基準線にして切断しています。たったこれだけの工夫ですが、基準線が明確になるだけで加工精度は飛躍的に向上しますので、ひとたび慣れてしまうと、もはやマスキングテープなしに作業することなど、考えられなくなってしまいます。
 ヘビーユーザーの方は、皆様独自のノウハウをお持ちだと思いますが、未だマジックで描いた線に沿って砥石を這わせている方は、一度お試しあれ。

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