2009年7月7日火曜日

ウインチのショートドラム化

 在庫ウインチの「納品前整備」を行ったついでに、過去のネタを。

 私のA3は、エンジンルーム内(フロントアクスルの真上)に、電動ウインチ(WARN M8000)を装着しています。ウインチ本体がクロスメンバーを抱える形で固定してあるのですが、フレーム内幅に対してウインチの全幅の方が広く、無加工では装着できません。いや、正確には装着はできるかも知れませんが、ドラムのセンターが出せないのです。
 WARNのラインナップには、通常モデルよりドラム幅が100mm狭いショートドラム(M6000SDP)もありますが、これはポータブルマウントでの使用を想定したもの。ここまで幅が狭い必要はありませんし、何より新品を買い直すのは…、エコではありません。

 という訳で、M8000のドラムを切り詰めてみました。元々WARNのウインチドラムは溶接で組み上げた構造なので、ギアが溶接されていない方を切り詰めれば強度的にも問題なく、ドラム軸脇の溶接ビートを旋盤で削り落とせば、ディスク形状の部材も再利用できます。フレームの内幅に合わせる形で、2-1/4インチ(約57mm)切り詰めたので、通常のM8000とM6000SDPの中間のようなドラム幅となりましたが、ファイバーロープであれば25mは巻けますので、実用上は充分だと思います。
 ただし、ドラム幅を切り詰めるとフェアリードとの辻褄も合わなくなるため、こちらも併せて加工しなくてはなりません。ファイバーロープを巻くので、アルミ製のハウズフェアリードを新たに製作するという方法も考えたのですが、すでに通常のドラム幅用のアルミフェアリードが手元にあったので、物は試しに溶接で切り詰めてみることにしました。
 切断したフェアリードを、作業台にしっかりと固定して歪みを抑えながらTIGで溶接。ビートを削り落として仕上げると、切り継いだ跡はほとんど分からなくなりました。

 このような「さりげない加工」って、結構好きだったりします。

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