私のA3は、エンジンルーム内(フロントアクスルの真上)に、電動ウインチ(WARN M8000)を装着しています。ウインチ本体がクロスメンバーを抱える形で固定してあるのですが、フレーム内幅に対してウインチの全幅の方が広く、無加工では装着できません。いや、正確には装着はできるかも知れませんが、ドラムのセンターが出せないのです。
WARNのラインナップには、通常モデルよりドラム幅が100mm狭いショートドラム(M6000SDP)もありますが、これはポータブルマウントでの使用を想定したもの。ここまで幅が狭い必要はありませんし、何より新品を買い直すのは…、エコではありません。

ただし、ドラム幅を切り詰めるとフェアリードとの辻褄も合わなくなるため、こちらも併せて加工しなくてはなりません。ファイバーロープを巻くので、アルミ製のハウズフェアリードを新たに製作するという方法も考えたのですが、すでに通常のドラム幅用のアルミフェアリードが手元にあったので、物は試しに溶接で切り詰めてみることにしました。
切断したフェアリードを、作業台にしっかりと固定して歪みを抑えながらTIGで溶接。ビートを削り落として仕上げると、切り継いだ跡はほとんど分からなくなりました。
このような「さりげない加工」って、結構好きだったりします。
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