2009年7月1日水曜日

隔壁構造のサイレンサー

 排気管を製作するための材料は、比較的入手しやすくなりましたが、国内ではどうしても揃わないものがあります。それが、隔壁構造のサイレンサーです。

 アフターマーケットの排気管を見ると、一般的にストレートタイプのサイレンサーが好まれ、隔壁構造のサイレンサーはほとんど用いられていません。このストレートタイプのサイレンサーは、入口と出口がストレートのパンチングパイプで結ばれ、グラスウール等で消音効果を得るもので、いわゆる「抜けの良さ」が特徴とされています。
 もちろん、ターボ車などでは「抜けの良さ」が効果的に働く場合もあるでしょうし、ストレートタイプのサイレンサーの使用を前提とした排気管構造にすれば、排圧のコントロールも可能でしょう。しかし、クロカン車で低回転域のトルクを比較的容易に得るには、隔壁構造のサイレンサーに勝るものはないと思います。また、メーカー純正の排気管が、ほぼすべて隔壁構造のサイレンサーを採用していることからも分かるように、消音効果や耐久性の面でも有利なのは、間違いありません。
 冒頭で記したように、この隔壁構造のサイレンサーを国内で入手すること(マフラー製作の材料として個人が入手すること)は極めて困難なのですが、アメリカではむしろ一般的で、数多くの製品が販売されています。仕上がりに関しては、アメリカンな部分が多々あるにせよ、サイズも豊富で何より安価なのが魅力です。

 手元にある隔壁構造のサイレンサーはスチール製のものなので、近々同サイズのステンレス製のものを買い直し、A3の排気管に組み合わせる予定としています。

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