ナンバー付の車両を改造するにあたって、避けて通れないのが「改造申請」です。規制緩和により、改造申請のハードルが低くなるに従い、web上でも情報が得られるようになりましたが、それらを書籍として正式にまとめたものが「改造自動車等取扱いの解説」(交文社刊)です。
運輸省(現国土交通省)自動車交通局技術安全部技術企画課推薦(長っ!)というだけあって、この専門書は陸運局の現場で実際に使用されているものです。内容は改造自動車の届出の必要な範囲、つまりどのような改造を行うと改造自動車となるのかの定義に始まり、届出手続に不可欠な各種強度計算式が示されており、なかなか読み応えがあります。
基本的にトラックやバスの架装を想定した内容なので、的外れな部分もありますが、具体的な計算式は大いに参考になります。例えば、最大安定傾斜角度やプロペラシャフトの強度計算式、車軸強度やフレーム強度、ハブボルトの計算式なども掲載されており、届出に必要となる基本的な計算式は、ほぼ網羅されているように思います。また具体例には、トラックのホイールベース(フレーム)延長の申請例も取り上げられていて、あらぬことを妄想してしまいます。
専門書の例に違わず全頁モノクロで写真は1点もなく、4,587円と高価なのが残念ですが、これを必要とする方にとっては、価格相応の価値がある「良書」だと思います。ISBNコードがないためamazonでは取り扱っておらず、一般書店での取り寄せは難しいかも知れませんが、陸事内にある整備振興会の売店に置いてある場合もあります。もちろん、発行元から直接取り寄せることもできるはずです。
楽しんでやってらっしゃるのかも知れませんが、色々と勉強してるんですね。俺にはなかなか出来ない事です。今度、ウチのディスコをコーヘンするんですが業者にお任せです(汗)
返信削除ホイールベース延長ですか。でかい車だと改造してバランスが崩れても「誤差」で済む範囲も大きいようですが、小さい車だと「補正」が重要なようですね。安定角度の計算式くらいは俺も調べてみようかと思います。
ゴリさん>
返信削除数学とか英語の授業を、マジメに聞いておけば良かった…と、後悔しきりな今日この頃です。
車のバランスが崩れるのは、ホイールベースの変化だけではありませんよね。同じシャシーに重心高の違うボディを乗せるというのも、本来あり得ない話です。
ウチも乗っているからあえて記しますが、ディスコの過大なロールの原因のひとつは、重心高に対してロールセンターが低すぎること、つまりサスペンションに手を加えずR/Rからシャシーを流用していることにあると思います。
設計はゼロスタートしないと難しいって例なんでしょうね。まぁディスコはまだバランス崩れがマシな部類で改善も割りと容易なのが救いですかね。一時期、S社製の「コイル化車」に乗りましたが、不具合を感じましたし改善が難しそうですね。もちろん、遊べるのは遊べるんですが・・・。
返信削除AUVERLANDiaさんがA3に惚れてるのもなんとなくですが分かるような気がします。