業務(といっても自動車整備業の類に非ず)でどうしても必要になることから、コーナーウェイトゲージを導入しました。ご存じの通り、コーナーウェイトゲージとは、車重を1輪ごと(いわゆる輪荷重)に測定する重量計のことで、以前余所からお借りしてA3を測定したこともありました。
今回選択したのは、レース業界御用達・アメリカのINTERCOMP社製のベーシックモデル・SW500。とはいえ、単に重量を表示するだけに止まらず、多彩な機能を備えており、これがなかなか「使える」のです。
四輪駆動車の設計思想の違いとして、ジープとジムニーを例に挙げ、パワートレインの搭載位置の違いに伴う重心高の差が、指摘されることがあります。しかしながら重心高の違いについて、数値的な裏付けがなされたことは皆無ではないでしょうか?
この重心高、コーナーウェイトゲージがあれば算出できるのです。これは「傾斜測定法」と呼ばれ、水平状態での軸重と傾斜状態での軸重をそれぞれ測定し、傾斜角をもとに計算するのです。
今回導入したコーナーウェイトゲージのアドバンテージが、この重心高の表示機能。ホイールベースとトレッド、アクスルハイト、そして傾斜(車高変化)の値を入力するだけで、測定データをもとに重心位置と重心高を瞬時に表示してくれるのです。
夜な夜な英文説明書を読破し、機能と操作方法を把握できたら、無性にA3の重心高を測定したくなりました。重心高が分かれば最大安定傾斜角も算出できますので、トレッドとホイールベースの近い三菱ジープ(20系)やジムニー(JB33/43)と、数値上の比較をしてみようか…などと、興味は尽きません。あるいは、メーカーの謳い文句通り、ホンダのミニバンは本当に低重心なのかも、確かめたくなってしまいます。
ちなみに一番最初に測定してみたのはウチの駄犬で、前荷重65%という結果でした。FF車並にフロントヘビーなのですね、イヌって。
2009年10月23日金曜日
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よく、ジッとしてましたねえ、落ち着きがないのが普通じゃないのかと思ってましたが・・・
返信削除で、当然三輪車でも検束できる訳だ・・。
「妙なこと」をすると、プチフリーズするんですよ、ウチの駄犬。前荷重19kgもあるクセに…。
返信削除もっとも、コーナーウェイトゲージはひょう量単位が0.5kgなので、イヌや三輪車を量る分には「タニタ」で充分かと思われ。
初コメントです。
返信削除軸重や重心は凄く走破性に影響するけど、見た目や数値に表れないからないがしろにしがちですよね。こんな機械で測るんですね。
オフロードで下手に弄った改造車よりノーマル車が走るって場面は何度も見た事があります。数値を測ってみたいですわ。
ゴリさん
返信削除こんにちは。
軸重は車検証で確認できますが、輪荷重や重心はコーナーウェイトゲージで計測しないと、分かりませんね。
重心高を知ることで、バランスが良い車というのは、いったいどういうものなのか、
「数値」として多少でも見えてくると面白いなあ、と思っています。