
というのも、コイルスプリングのレートは、理想的には圧縮初期から線間密着するまで一定であるはずですが(プログレッシブレートのスプリングを除く)、実際には圧縮されるに従って、レートが僅かに高くなります。つまり、走行時のスプリングレートを把握するには、走行状態(1G)に相当する荷重をスプリングにかけて測定しないと、正確なレートが求められません。そのため、最大ひょう量150kgの体重計では、目盛が足らないのです。一時は体重計を2台使って…などと、考えたこともありましたが、コーナーウェイトゲージを導入したことで、解決に至りました。
果たして、コーナーウェイトゲージを用いて測定した結果は…、予想通り体重計で測定したスプリングレートより、高めに算出されました。しかし、体重計での測定結果は思いのほか正確で、その差は5%程度に収まっていました。
もちろん、スプリングの材質や製法により違いがあるので、一概にはいえませんが、出所不明スプリングのレートをあたる程度であれば、体重計を使った測定法でも充分でしょう。あるいは、ジムニーのような軽量車であれば、体重計を使ったとしても、走行状態に近い条件でレート測定できるはずです。
ちなみにこの方法で、1G(車両装着)状態でのスプリング長と同寸になるまで圧縮し、その時の体重計ないしコーナーウェイトゲージの指示値を見れば、車両のバネ上重量が比較的容易かつ正確に「逆算」できます(注:リジッドサスペンション車の場合)。
使いこなしてますね。
返信削除ウチのディスコの屋根切った時に測ってもらいたいです(笑)
マイブームにつき、イロイロなモノの重量を、意味もなく量っています。
返信削除アクスルハウジング単体での左右重量なんてのも、量ってみました。デフをオフセットさせることで、どの程度重量がアンバランスになっているのか…など、"無駄な知識”が得られています。
ウチの屋根付ディスコも、近々計測してみるつもりです。
「右前下がり」があれだけ酷いクルマなので、測定結果が「期待」できそうです。