2009年10月27日火曜日

スプリングレートテスター

 コーナーウェイトゲージを導入して、やりたかったことのひとつが、スプリングレートテスターとして活用すること。油圧プレスやダイヤルゲージを併用し、サスペンションのコイルスプリングのレートを、正確に測定したかったのです。

 実は、以前からこの方法でスプリングレートを測定していたのですが、なにぶん使用していたのが“タニタの体重計”でした。両国界隈で売っているものならともかくも、家庭用の体重計では150kgまでしか荷重を掛けることができないため、あくまで「参考値」としていたのです。
 というのも、コイルスプリングのレートは、理想的には圧縮初期から線間密着するまで一定であるはずですが(プログレッシブレートのスプリングを除く)、実際には圧縮されるに従って、レートが僅かに高くなります。つまり、走行時のスプリングレートを把握するには、走行状態(1G)に相当する荷重をスプリングにかけて測定しないと、正確なレートが求められません。そのため、最大ひょう量150kgの体重計では、目盛が足らないのです。一時は体重計を2台使って…などと、考えたこともありましたが、コーナーウェイトゲージを導入したことで、解決に至りました。

 果たして、コーナーウェイトゲージを用いて測定した結果は…、予想通り体重計で測定したスプリングレートより、高めに算出されました。しかし、体重計での測定結果は思いのほか正確で、その差は5%程度に収まっていました。
 もちろん、スプリングの材質や製法により違いがあるので、一概にはいえませんが、出所不明スプリングのレートをあたる程度であれば、体重計を使った測定法でも充分でしょう。あるいは、ジムニーのような軽量車であれば、体重計を使ったとしても、走行状態に近い条件でレート測定できるはずです。

 ちなみにこの方法で、1G(車両装着)状態でのスプリング長と同寸になるまで圧縮し、その時の体重計ないしコーナーウェイトゲージの指示値を見れば、車両のバネ上重量が比較的容易かつ正確に「逆算」できます(注:リジッドサスペンション車の場合)。

2 件のコメント:

  1.  使いこなしてますね。

    ウチのディスコの屋根切った時に測ってもらいたいです(笑)

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  2. マイブームにつき、イロイロなモノの重量を、意味もなく量っています。

    アクスルハウジング単体での左右重量なんてのも、量ってみました。デフをオフセットさせることで、どの程度重量がアンバランスになっているのか…など、"無駄な知識”が得られています。

    ウチの屋根付ディスコも、近々計測してみるつもりです。
    「右前下がり」があれだけ酷いクルマなので、測定結果が「期待」できそうです。

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