2009年12月25日金曜日

LUG-ALLの分解

 一部で有名な、アルミ製のハンドウインチ・ラグオール。必要にして十分な引きしろと牽引能力を持ち、また比較的軽量であることから、オフロードでのリカバリーに愛用しています。

 当方は、十数年前から使用している「ノーマル機」の他に、ポリエチレンロープへと巻き替えた「ファイバーロープ仕様」の2台のラグオールを使い分けているのですが、このうち「ノーマル機」には、迅速巻き上げ用のハンドクランク(ハンドル)が備わっていませんでした。
 このハンドクランクは、引き出したロープをテンションが掛かるまで、スピーディーに巻き上げるためのもので、注文時に選択できる「メーカーオプション」なのです。

 試用してみると分かりますが、とにかく実用的なオプションであるため、「ノーマル機」にも後から追加装着しようと、必要な部品を入手していました。しかし、ハンドクランクを装着するには交換しなくてはならない、肝心要のセンターシャフトが、簡単には抜けないのです。いや、正確にはセンターシャフトの抜け防止のために打ち込まれているピンを、打ち抜くことができなかったのです。
 通常であれば、スプリングピンが使われているであろう箇所なのですが、補修部品を見てみると、いわゆる「平行ピン」の中央にセレーションを刻んだような形状となっており、分解することは想定していない構造のようです。

 ピンポンチで打っても抜けず、やむを得ずドリルで揉んでいたらキリが途中で折れてしまい、そうこうしている内にもう1台入手したこともあって、作業未完のまま使い続けて早数年…。先日ふと思い出し再度作業を試したところ、技術の向上もあってなのか、あっけなくピンをドリルで揉み取ることができました。
 部品を組み込むにあたっては、スプリングピンに置き換える予定でしたが、ちょうど良いサイズの在庫がなかったので、補修部品のピンを加工。後からピンポンチでも抜き取れるようにしましたので、清掃や注油も容易に行えることでしょう。

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